IPアドレスは、本来は32ケタの2進数で構成された数字です。32ケタと一口に言いますが、実際に見てみると
11001011000000000111000100000000 です。そしてこれは10進数や金額の表記と違って、カンマで区切って表示、ということは出来ません。
というのも、コンピュータの世界は「0か1か」しかないためです。考え方としては「そこにあるなら1.それ以外(わからないを含む)なら0」ですね。
言葉にしているうちはまだしも、32ケタの算用数字とか、はっきり言って、「わかるかこんなものーっ!」ですね。 そこで、もう少しわかりやすく表記しなおしたものが、所謂「IPアドレス/IPv4アドレス」です。
これは、32ケタのIPアドレスを「8ケタ×4」に区切り、2進数を10進数に変換したものです。
ということで、変換すると。
203.0.113.0 ああ、どうやら読める数字には、なりましたかね。
さて、ここで問題です。
IPアドレスは、32ケタと決まっています。となると、上限が存在します。その上限は、いくつでしょう?
大まかに、でよいので計算してみてください。
何ていいましたが、実はごく簡単に
、「2の32乗」でOKです
。1と0、二つの数字が32並ぶパターンは、何種類あるか。ですから。
わかりにくかったら、◇◆を32個、同じ並びにならないように並べると、何パターンあるか。で考えると、見やすくなりますよ。
数字にすると「4,294.967,296」=「42億9496万7296」なので、約43億となります。まあ、43億以上でも「約」になってしまうので、43億弱と言いたいところですが。
これが、世界中で使われるIPアドレスの総数=上限となります。
これを「ICANN」という組織が世界各地に分配していたのですが、先ごろ、アジア地域の割り当てから、日本の分が枯渇したと発表がありました。
まあ、ISPが乱立し、スマートフォンもインターネットにつながるし、一人で複数のPCを同時に使うことも珍しくない昨今、不思議でも何でもありませんし、実はIPv4が開発された当初から、枯渇することは予想されていたようです。
すでに、IPv4に代わるものとして、IPv6、インターネットプロトコルバージョン6が稼働しています。
まあ、IPv6が利用できるのは、まだ一部の大手ISPだけですけどね。
二進法のことを、「BINARY/バイナリー」と言います。
「バイナリー・データ」は、コンピュータ用に作成されたデータ、と解釈すれば、わかりやすいかな?
十進法のことを、「DECIMAL/デシマル」と言います。
まあ、通常使われる計算方法ですね。
ところで、一時間は60分で進みますが、これは何ていうか、知ってます?
そのまま、六十進法ですょ。
・二重ルータ環境で、下部にあたるルータからのIPアドレスを受け入れた状態のこと。
本来のルータとの通信が出来ない状態となる。
二重ルータ環境でのIPアドレス設定は絶対ではないため、通信のタイミングによっては起こりうる症状。
光プレミアム+光電話(VOIPアダプタ)などの環境で起こりやすい。
この症状を避けるには、二重ルータ環境を解消し、下部ルータをブリッジモードにする方法が確実。
<ブリッジにすることが出来ない環境での対処方法>1 下部ルータ、当該端末の電源を切る。
2 端末の電源を入れ、IPアドレスを確認する。
3 問題がなければ、下部ルータの電源を入れる。
IPアドレスの世界は、早い者勝ち。
【IPv6】Internet Protocol Version 6
・枯渇するIPv4プロトコルに代えるものとして策定された通信規約で、128biitで構成される。
個数としては、2の128乗(約340澗/かん)個となり、使い切ることはないだろうとされている。
管理は
JPNIC に任されている。
実際の運用はIPv4と同じく、JPNICから各業者に割り当てる方式。またJPNICも、さらに上位の機関(ICANN)から各国宛てに割り振られたものを管理している状態。
現在のIPV4と同じく、エンドユーザはISPから割り当てられるものを使うことになる。
・上記とは別に、NTT東西が管理するIPv6アドレスも存在する。
これはNGN(Next Generation Network)/フレッツ光ネクストのバックボーンで利用される、閉鎖域用のIPv6。なので、こちらだけではインターネットを利用することは出来ない。
ISPからのIpv6アドレスを受け取ると、そこからグローバルIPv6網を通ったインターネット通信が利用可能となる。
フレッツIPv6のすべてを知ろう 2なお、この仕組みのせいで、フレッツサービスの利用者はIPv6通信の利用が遅れていたする現状。
データがうまく受け取れないためにインターネットが表示されなかったり、ということも過去にあったのです。
→PCはIPv6を優先し、利用できないことが分かるまで数分かかり、分かった後でようやくIPv4の通信を調べに行く、という手順だったためね。
IPアドレスは有線、無線いずれも自動取得にしておくべし。
ルータを使う、使わないに関わらず、自動取得にしておくのが確実です。
これはPCやゲーム機器、いずれも同じです。
時折自動取得でうまく設定できない機器がありますが、そういったものを使うときだけ手動設定にします。
なお、ポート解放を予定しているときも、
PC側は自動取得にしておくことをお勧めします。
(理由はポート解放の項目で解説します)
【World IPv6 Launch】
・世界規模で、IPv6の利用を始めよう。というイベント。ただし、前年度(2011年)にあった World IPv6 DAY と違って、恒久的なものとなる。
具体的には、
2012年6月6日以降、全世界にIPv6対応のサーバが増加する。その後、閉じられることなく存在し続ける。
というだけのもの。
ユーザーはこれを認識することがないが、ブラウザは認識できるため、一部のサイト(IPv6,IPV4の両方に対応したサーバが管理するサイト)で、表示の遅れなどが出るかもしれない。
<表示が遅れるかもしれない、メカニズム> IPV6のサーバがあると認識したブラウザは、まずIPv6での表示を試みる。通信が通ればそのまま表示されるので問題なし。IPv6の通信が通らなかった場合に、IPv4での表示に切り替わる。
この切り替わりを
フォールバックと言うが、タイミングが「相手から応答がなかった場合(タイムアウト)」、「データ処理の誤り、障害の通知があった場合」などの制御メッセージを受信した場合、とされている。
そのため、タイムラグを避けることが出来ず(Ipv6サーバからの応答待ち分)、サイトの表示までに時間が掛かったり、表示されないまま(ページを表示できません)になる可能性がある。
なお、NTTフレッツ通信網には、「TCPリセッタ」なるものが、前回のWorld IPv6 Dayで設置され、今回も継続設置されるため、通常はこの症状には陥らないようになっている。が、完璧ではないらしい。
<表示を遅らせないようにするには?>(1)
フレッツ回線利用者であれば、『フレッツv4/v6アドレス選択ツール』を使用する。
→セキュリティ対策ツール、リモートサポートツールなどはNTT網内のIPv6、インターネット閲覧はIPv4を使うというルールを作成する。
(2)
PCのIPv6プロトコルを無効化する。 →ネットワーク接続のプロパティから設定可能。
ただし、フレッツ光ネクスト/ライトのセキュリティ対策ツールとリモートサポートツール、フレッツV6アプリのセキュリティ対策ツールとリモートサポートツール、東日本のフレッツウィルスクリア(とリモートサポートツール)は利用不能となる。
光プレミアムのセキュリティ対策ツールは、CTUがIPV4の通信に変換しているので、無効化しても影響は受けない。
そのほか、ルータのIPv6が通らない状態であっても、PCにIPV6機能が備わっていれば、上記現象は発生しても不思議ではない。IPv6非対応のルータなら、PCのIPv6を無効化するのが確実。
(3) IPv6に乗り換える。
現状、IPV6通信で利用出来るISPは少ないが、存在する。ただし、IPV6専用の接続IDとPW、IPV6通信を通せるルータなどを必要とするため、対応しているISPであっても、何かしらの設定変更が必要になると考えた方が確実である。
何より、サイト側で対応していない可能性も多々あるので、まだまだお勧めできない方法である。
なお、よほど古いルータでなければ、IPV6通信は通せるようになっているものがほとんどになる。ただし、設定変更がいる場合もあるので注意は必要。
去年アップしてたはずの World IPv6 Day 記事が消えている・・・そういえばうっかり全データ削除したことがあるな・・・
巻き込んだか(;;)