中継機を置く場合、2種類の考え方があります。
1 出来るだけ遠くへつなげるために、電波が届くぎりぎりの範囲同士に置く。

2 距離よりも安定を優先し、電波が互いに強い位置へ置く。

お勧めは、2の配置ですね。
また、いずれの場合も、
2.4Ghz帯域は、キッチンを通ると電波が減衰することを覚悟しましょう。
なお、設定する場合は出来るだけ近場で通信設定を済ませ、その後で配置を弄ることをお勧めします。
通信が安定するように配置すると、当然ながら通信距離は伸びません。結果的に、さらに一つ、中継機を増やしたのが我が家です。
2階建ての2世帯で、ちょうどど真ん中にキッチン(冷蔵庫が大・中・小と三台)があると、避けるしかないですねー。
現状、無線LANに使われる周波数帯域は、2種類に分かれます。
従来の電波は 2.4Ghz帯 を、新規格の電波は 5Ghz帯 を使用します。
無線LAN通信は、その電波帯域をさらに分割してチャネルを作り、そのチャネル単位で通信する状態となります。
2.4GHz帯域で13チャネル、5Ghz帯で11チャネルが利用可能となっています。
→まあこれ別に、チャンネルと読み替えてもいいんですけどね(Chanel) ここで重要なのが、「周波数帯が違う中継は、お勧めできない」ということです。以前だったらムリだと言い切れたんですが・・・
物好きなバッファローさんが、それを可能にする中継機を作っちゃったんですよねー、一般向けに・・・(--;) ただ、友人が使っていますが、「無線は間違いなく通じていて、PINGも飛ぶのに、外出先からの録画予約などが出来ない」という現象に遭遇しています。結果として、「すべて同じ帯域&チャネル」に統一したら問題なく使えたということなので、あまりアテにしないほうがいいようです。
なお、従来の電波は電子レンジ、冷蔵庫、スピーカー、TVなどの電磁波/電波の影響を受けるので、可能なら5Ghz帯域をお勧めします。
あと、中継すると速度が落ちる、というお話がありますが・・・「まったく繋がらないのと、体感できないレベルで速度が落ちるらしい仕組みと、どっちがマシ?」って考えてみませぅ。
さて、今回のテーマは中継です。
中継するということは、最低でも二つ、電波の発信源が存在するということになります。
電波の中継は一方通行では意味がないので、双方向の通信が必要です。すると、二つの発信源がそれぞれ、相手を補足していなければなりません。
つまり、電波の到達域を重ねる必要があるわけですね。こんな感じに。

さて、電波が重なった範囲では、何が起きているのでしょうか。
・電波は、同じ波長の電波と同調することで強化し、逆波長の電波とは打ち消しあうことで減衰する。
また、発信源から遠くなるほど、強度は落ちていく。
これが、電波の基本になります。
実は何が起きているか、推測しか出来ないんですね。目に見えないし。
これを制御し、電波を同調させることで互いの信号を強化しあい、通信を安定化させる」のが、中継機の役目です。 正直なところ、これ以上の説明はかなり専門知識がいるので、ネットが情報源の私では何ともなりません。ということで。
電波が強まったり弱まったりする理由(ITビジネスオンライン)
をお勧めします。本文は携帯電話がメインのようですが、同じ電波なので大丈夫でしょう。
まず、無線の電波は、「発信源から同心円状に広がる」ということを念頭に置いて下さい。 これは、電波そのものの特性です。特別に指向性を持たせない限り、同心円状に伝播していきます。
→障害物があるとそこで減衰したり反射したりといろいろありますが、今回は考えに入れずに進めます。
つまり、こんなふうに円を描くんです。
→遠くへ行くほど色が薄いのは、電波も弱くなるためです。 
これ実は、「上から見た図」です。
では、発信源を水平に見るとどうなるか、気になりますよね?
ということで、こちらが、「横から見た場合の電波の図」。
→扇形になっているのは、「本当に扇状の空白域が発生するため」です。
・無線の電波は、扇状に伝播していきます。あくまで「扇状」なので、上下に空白域が発生します。
同じフロアだと問題がないのに、上下階だと電波が届きにくいのは、実はこの伝播の形状が原因です。
なので、発信器部分を傾けることが出来れば、到達域が変えられるそうですよ。
→
無線LANのアンテナ方向、電波の飛び方メモ