注 ここでいうプリンタは、一般的なインクジェットプリンタのことです。・・・わかるよね?
1 インクジェットプリンタの仕組みと特徴
<印刷の仕組み>
「極小の穴(=ノズル)からインクを吐き出す」のが、インクジェットプリンタの特徴です。今のプリンタはマイクロバブルとかいう肉眼で判別できない大きさのインクを吐き出すので、とてもきれいです。・・・昔は点描画状態だったんですよ?
<ノズル>
インクの吹き出し口です。これが詰まると(=インク詰まり)、印刷出来なくなります。全部が一度に詰まることは珍しく、どれか一色だけおかしくなることが多いですね。カラーの方がつまりやすいのは、単純にモノクロより使わないからだと思われます。
ちなみにこのノズル、こんな感じです。
<ノズルクリーニング>
「インク詰まりを解消する」ための作業です。特定の色だけクリーニング出来るものもありますが、まあ大抵は黒一色と、カラー全色か、黒も含めて全色同時になるものが多いですね。
これは通常、「加熱してこびり付いたインクを溶かし、新しいインクを吐き出すことで周辺の汚れを流し出す」という手順になっています。
<独立型インクと一体型インク>
インクは液体です。コピー機などのトナーは粉です。
一体型、独立型ともに「どれか一つでも空っぽになると、印刷不可能」になります。
カラーの一色が無くなった状態でも、黒も印刷出来なくなります(一部機種には
緊急印刷的なものもありますが)
見た目はこんな感じですね。
<独立型インク>
一色ごとに独立していて、無くなったインクだけの交換が出来る。また、インクの色が増やせるので、色合いの幅が広く、専用紙への写真印刷は、銀版に迫る品質を出す。
インクの吹き出し口はプリンタ本体に作りつけ状態なので、ノズルクリーニングやインク交換でも印刷出来ない状態になると、メーカー修理が必要。
プリンタ本体はちょっと高めなものが多い。
染料、顔料ともに存在するが、それぞれのプリンタごとにどちらが使えるかは決まっているので、購入時に注意が必要。
<一体型インク>
正確には、
プリントヘッド一体型インク。 3色分まとめて入っているので、どれか一色でも使えなくなると、たっぷり残っているインクがあっても全交換になる。
色数が少ないので写真印刷に於いては独立型には叶わないこともあるが、写真ではない年賀状の印刷などであれば、十分な発色。
インクの吹き出し口はインクタンク側にあり、基本的にプリンタ本体よりインクの方が高くなる。ただし、それでもプリンタ本体の価格を考えるとケタ違いに安いので、用途次第ではこちらのほうが得となることもある。
HPなどの一部機種には、カラー分も黒インクに置き換えられるタイプもある。
染料タイプがほとんどだが、モノクロ文書印刷用に黒だけ顔料インクが使えるタイプもある。これも購入時に注意するべし。
<豆>
実はプリンタの値段は、印刷口(ノズルヘッド)がほとんどを占めるそうです。
独立型インクはプリンタ側に取り付けられているため、プリンタそのものが高いけれど替えのインクは比較的安く済みます。
一体型インクはインクタンク側にノズルヘッドがあるため、プリンタ本体よりインクが高くなります。
エプソンなどの独立型を採用したメーカーは本体を売って利益を上げ、Canon、HPなどの一体型を採用するメーカーは、インクを売って利益を上げます。
もっとも、いずれも初期についているインクはあくまでお試し用なので、販売品の半分くらいしかインクは入っていないそうです。
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