完璧な日本語。というのは、実は非常に難しい言語だそうです。
オペレータに限らず多いのが、「謙譲語、尊敬語を間違えていることにすら気づいていない」パターンですね。まあこれは正直に言って、本人にその気がなけりゃなおらんのですが。
次に多いのが、「お~です」とその派形であれば丁寧語になると勘違いしている人。
間違っちゃいないんですが、変な日本語になります。
この二つの化学変化が、
「○○はご利用されていらっしゃいましたか」
ですが・・・さて、どこがどうおかしいか、わかります?
たいていの人は、「なんか変だけどどこがどうおかしいんだろう??」になります。偉そうなこと言ってますが、私も悩みました。
こういうときは、丁寧語その他を省いて考えましょう。
まずは、「何を言いたいのか」を、丁寧語を使わずに考えてみましょう。ここで聴きたいのは「○○」を使っていたか、ということですよね。
では簡単に、
「○○を使ったことはある?」でいいんじゃないでしょうか?
そしてそれをちょっとだけ丁寧にして、
「○○を使ったことはありますか?」と変化させます。
これではお客様に聞く言葉じゃない?では尊敬語に変えて、さらに丁寧語を一段階アップしましょう。
「○○を使われたことはございますか?」ですね。
はい? あ、「利用」という言葉を使えないか、ですか? やめたほうがいいですね。その発想で失敗したのが、最初に例示した間違い日本語ですから。
まず、「利用」という言葉の意味を考えてください。これは「役立つように、うまく使うこと」を指します。が、この質問では、使い方や利便性どうこうではなく、「使ったことがあるか、ないか」を聞くだけです。
「○○という道具を、役に立つように使っていたか?」と聞く意味は、どこにもありません。
また、この場合は「利用」という単語ではなく、「利用する」という動詞として使います。この違いが理解出来るまでは、使わないほうが無難です。
不要な言葉を無理に使えば、それは歪な日本語になります。
言葉の意味を正しく理解して、自分が何をしたいのかを考えて発言すれば、自ずから正しい日本語で話せるようになりますよ。
あ、そうそう。「ご利用される」は間違った日本語なのは気付きました?
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