今回は、「謙譲語の間違い」です。
「使っていただく」、あるいは「お使いいただく」という言葉があります。
なぜ、赤の他人が作ったものに対して、自分が謙るのでしょうか?(←へりくだる)
自分が作ったもの、身内が作った何かを「相手に使ってもらう」のなら、もちろん、こちらが下がって当たり前です。
もう少し分かりやすく言いましょう。
謙譲語というのは、「相手を上げるのではなく、自分が下がることで、結果的に相手が上になる」言葉です。
「他人が作ったものよりも自分が下」という状態になったら、自分が作ったもの、自分の身内に対する表現は、どうしましょう?
更に下げればいい?
いえいえ、日本語には、謙譲語より下の表現はありませんので不可能です。
会話の相手に敬意を表したいのであれば、相手を持ち上げるべきですね。
つまり、「○○を使ってらっしゃるのですね」「○○をお使いなのですね」が正解です。
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